セント・ラファエロ・ライブラリー

「英国妖異譚」ファンサークル日記

ユウリの覚悟

カテゴリー : 感想
出かけるときには必ずバッグに「英国」を一冊は忍ばせていきます。
今回は、シモンまっしぐらなユウリが読みたかったので18巻にしました。

見所・読み応えの多い18巻ですけど、今回読み返したら後半のユウリがかっこよくて!
よく読んだら、アシュレイを問い詰めるところなんて、ソファに足を乗り上げて胸倉を掴んでいるんですね。
ふだんのユウリには想像もつかないような行動です。

それから、ユマが指摘した「矛盾」に対して。
ユウリはその答えを「とっくの昔に知っていた」とありますが、この一文は、寮に帰ってから、アシュレイに会ったことをシモンに伝えるやりとりのあとに出てくるのですね。
このとき、ユウリはシモンを危険から遠ざけるために、あえて全ての情報を伝えてはいません。
ひょっとしたら、そこにヒントが隠されていたのかも。

ユウリは、「ユウリをアシュレイから守ろうとしているシモン」をアシュレイから守るために、アシュレイと対峙しています。
ユウリの中ではおそらく「シモン>アシュレイ」という価値観ですから。
(アシュレイファンの方、すみません!)

でも、シモンを背中に守ってアシュレイと対峙したら、結局はアシュレイの方を向いていることになりませんか?
(だから、結局はアシュレイの方がユウリに近い立場にいることになる・・・)

シモンには話せないことも出てきます。
だから、シモンもユウリが隠し事をしている様子を察して、「その表情に隠された相手のすべてを引き出したい衝動」にかられるのでしょう。

クライマックスにも、「こうやって、自分は、シモンを裏切り続けていくのかもしれない」という表現があります。
シモンを守るための隠し事。なすべきことを果たすための選択。
それは、シモンを裏切る行為になるのだと、ユウリは自覚しているようです。

それでも、ユウリは決めたのでしょう。
たとえシモンを裏切ったとしても、シモンを守ることを。
自分がなすべきことを、まっとうすることを。
覚悟を決めたユウリは、かっこいいです。

なんというか、つたない読解力と表現力で申し訳ないです・・・

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